本日はクロスパル新潟で開催された NGOスタッフ育成研修「NGOと行政・企業との協働の可能性を探る」 に参加。
講師はホワイトバンドで一世を風靡した岩附由香さんと新潟県内の社会活動の中枢にいらっしゃる金子洋二さんという現役バリバリのお二人による濃密な内容でした。
第一部の岩附さんは森永製菓との連携など直近の事例などを基にNGO/NPOの「あるべき姿」を噛み砕いてお話してくださいました。
■企業との連携の前に自分の現状を把握する
- ミッションステートメントは?
- WebサイトやパンフレットなどのSPツールは?
- SWOT分析は?
- 活動実績は?今後のビジョンは?
- 財政構造は?
僕は民間の企業で働いてますので企画書を上げる時などは当然のように上記の内容は網羅されていなければなりません。
NGO/NPOも同様なんですね。
■企業との連携=ファンドレイジングではない
企業との連携には様々なバリエーションがあり、企業側のスピードや事情によって異なると。
これを聞いた時はWebのイベント CSS Nite が思い浮かびました。
- プレゼント協賛・・・社員個人レベルで決裁が可能
- 会場協力・・・担当者レベルで決裁が可能
- 協賛・・・部署の責任者レベルで決裁が可能
- 共催・・・事業統括か執行役員レベルで決裁が可能
決裁レベルは実態と相違があるかも知れませんが、連携の深さと難易度は比例するという1つの目安として。
あらためてかものはしプロジェクトの凄さを痛感しました。
F.Y.I
元コンサルタントが年収半分になってもNPOで働く理由.
第二部の金子さんはご自身が関わられている県内事例を紹介してくださいました。
その中で印象的だったものを2つ挙げます。
(1)コマスマーケティングのトキっ子くらぶ途上国の小学校建設プロジェクト
岩附さんのお話に当てはめていくとこれは失敗パターンかなと思います。
このプロジェクトに寄付する理由が見えにくい(伝わりにくい)からです。
(2)敬和学園大学のサンタプロジェクト
さすが敬和学園大学ですね。年々輪が広がっているようです。
トキっ子くらぶもサンタプロジェクトも1人あたり1000円前後の寄付ですが、設計次第でモチベーションが全く違ってくるという好例ではないでしょうか。
3時間があっという間に過ぎました。